◆ 第七回:やる気を出すための方法 ②

 

 やる気を出すためには、目標を定めないことには始まらない。

 これは、前回の話で分かってくれたかな?


 

 まあ、なんとなくはね。

 でも、ずっと勉強していて、途中からやる気がなくなったらどうしよう……。


 

 そうだね。

 そういう時は、しっかり休憩を取るのも大事だよ。

 


 

 休憩?

 だったら、スマホとか使ってもいいの?


 う~ん……できれば、あんまり使っては欲しくないかな。

 スマホだけじゃなくて、ゲーム機とかデジタル機器の類には、あまり触れて欲しくもない。

 休憩時間も、できれば5分くらいに留めておいて欲しいところだね。


 

 5分!?

 そんな短い時間じゃ、休んだ気にもならないよ……。


 確かに、そう思うかもしれないけれど、代わりに勉強する時間は30分刻みで構わないって言ったらどうかな?

 この、30分に一度の割合で小休止を入れる方法を、ポモドーロテクニックって言うんだ。


 ポモドーロ?

 なんだか美味しそうな感じの名前だけど、それって効果あるの?

 それに、スマホもなしで5分も休めって……ただ、ぼーっとしてればいいってわけ?


 いや、それじゃ意味がない。

 この5分の間に、とりあえず席を立って身体を伸ばそうか。

 後は、ちょっとストレッチをして、それから少し歩いてもいい。

 同じ姿勢を長時間続けると、それだけで集中力も落ちるからね。

 スマホのようなデジタル機器の使用も、却って目を疲れさせてしまうし、時間を忘れて休憩することにもつながってしまうよ。


 

 言われてみれば、確かに……。

 俺も、ちょっと休憩するつもりがゲームに手を出したら1時間も経っていて……そこから先は、疲れて寝落ちしたから、よく覚えていないなんてことあったな。


 休憩は、ほんの少し取るからいいんだよ。

 そもそも、本来は脳を休めたり、固まった身体を解したりするための時間だ。

 それなのに、スマホやゲームに夢中になったら、却って脳が疲れてしまうよ。


 

 スマホが使えないのは辛いけど……30分おきに休憩していいなら、ちょっとは頑張れるかもしれないわ。


 休憩の目的は、身体を伸ばしたり頭に血が回りやすくしたりすることで、集中力を持続させることにあるからね。

 激しい運動をしたり、長時間ゲームやスマホに触れて気分転換するのとは、ちょっと違う。

 3時間も4時間も勉強しなければならない時こそ、学校の授業と同じかそれ以上のスパンで短い休憩を入れないと、折角のやる気も全然持続しないから要注意だ。


今回のまとめ!

 やる気を出す方法!】

 

 ■30分に1回は、5分程度の休憩を入れよう! 

  短い休憩中に、ゲームやスマホは禁物!

  ストレッチで身体を伸ばすなどして、固まった身体と頭をほぐそう。

  椅子から立って少し歩くのも効果的!